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ねむそうだ

まるでクリームソーダ

Hey! Say! JUMPと恋に落ちる9曲<夏>

暑いと頭がおかしくなるもんで、JUMPくんたちと一夏の恋に落ちてしまった時に聞きたい曲をオムニバス映画風なストーリー仕立てでまとめてみました。

 

 

山田涼介くん

Base Ball Bear - short hair


Base Ball Bear - short hair

 

髪伸びたね、切ったら?短い方がいいと思うな。

「うっせぇ」

もう夏だしさ。

「うっせぇ」

ソーダを飲みながらずっとこんな話を繰り返している。やっぱり缶のソーダはあまり美味しくない。課題ノートを見せてあげる代わりに前払いとしてともらったけど飲みきれないかもしれない。

「無理して飲まなくていいよ」

山田くんは勘が鋭い。せっかくもらったから飲むよと口に運びかけた瞬間ひょいと横取りされた。

「これおわったらアイス買ってやるからもうちょい待ってて」

目線はノートに落としながらなのが少し残念。

梅雨も明けて暑い日は続くけど、時折涼しい風が教室に吹き込んでくる。窓の外に飛んでひらひらと風になびくカーテンの端と肘をつきながらかったるそうにノートを書き写す山田くんをゆっくり交互に見つめながらどのアイスを買ってもらおうかということと、帰り道の話題を考えている。

やっぱり髪、長いなあ。

 

 

 

知念侑李くん

みなとまち - 星のライター


みなとまち - 星のライター @ tokyo hyper factory

 

「見てこれ、買ったんだ」

隣の部屋の窓から声が飛んできたから網戸を開けると二つ下の幼なじみの知念くんがハンディのビデオカメラ片手ににこにこと顔を出してきた。

「せっかくだし夏の大三角形見に行こうよ、外の風景これで撮ってみたいし!」

普段引きこもりがちなきみが珍しいこと言うもんだねと返しながら誘いに乗った。

「せっかくだからおめかししておいでね、これで可愛く撮ってあげるよ」と言われて少しドキッとしたけど、いやいや貴方さまには劣ります。もちろん知ってるよ、と、おきまりの会話に戻った。

22時、久しぶりに外で会う知念くんは背が少し伸びていて、顔に似つかわしくない肩幅で男の子なんだなと思わされた。

「行こう!」なんて急に手を引いて歩き出すもんだからびっくりしてつまづきそうになる。危なっかしいなあなんて今度はちゃんと手を握って歩き出す。今まで感じたことのなかった曖昧な感情が芽生えてしまった。

 

 

 

中島裕翔くん

はっぴぃえんど -  風をあつめて


風をあつめて はっぴいえんど happyend Kaze Wo Atumete

 

文化祭でのコンクールに出す写真を撮っている中島くんはここ最近お忙しい様子。休日の日もそう、喫茶店から外を眺めていたら偶然にもカメラを片手に歩き回る彼を見つけた。調子どう?まあまあだよ、なんて軽い挨拶程度の会話をしながらなんとなく ついて回ってみた。無心にシャッターを切る表情のその眼差しはとても真っ直ぐでぎっしりと並んだ睫毛はその奥を見せてはくれない。どこか中島くん自体を象徴しているかのよう。そろそろ空も赤くなってきた、夏は時間を忘れてしまう。

「マジックアワーだ!」

突然の大きな声で少しびっくりしたけど、何よりさっきとは違う無邪気に写真を撮る別人のような中島くんに驚いた。

「ほら!これ!ちょーいいの撮れた!ここの雲が魚見たいでしょ?」

こちらが答える隙もなく次々表情を変えながら写真について語りだす。上向く睫毛は額から流れる汗で少し光っていて綺麗。

こっそりとスマホで撮ったシャッターを切る中島くんもいいけれど、こっちの中島くんも好きかもしれない。

 

 

 

岡本圭人くん

王舟 - 瞬間


王舟 Oh Shu "瞬間" @Shibuya WWW(2014)

 

最近柄にもなく花を買うのは駅前の花屋の店員の岡本くんが気になるせいだ。見た目とは違って器用でセンスがよくて彩りだけでなく、それぞれの花の性格を考えてアレンジして最後には頼んでもないのにきちんと花言葉の意味まで教えてくれる。そしてまるで可愛い我が子が旅立つのを惜しむように少し悲しんだ顔を見せる。

最初は友人の誕生日プレゼント用にと寄っただけなのにたったの10分で彼の人柄に惚れてしまい気が付けば毎週立ち寄る始末。花ってそう安くもないからなかなか財布も寒いけれど、アレンジしてもらってるその時間、店員である時以外の岡本くんの話がきけて嬉しいのだ。最初の方は花のことしか話さなかったし無言の時間も続いたけど、今では店の数メートル先から顔が見えたら会釈して、「こんばんは、今日は向日葵が沢山入ってきてたんですよ」とその日ごとの声をかけてくれる。

毎週花と一緒に新しい岡本くんの一面を連れて帰る。

 

 

 

有岡大貴くん

cero - Orphans


cero / Orphans【OFFICIAL MUSIC VIDEO】


横の席の有岡くんは今日も右腕を下にしてこちら側に顔を向け突っ伏して爆睡。「ぐ〜」という音とともにむくっと起きたかと思えば制服の黒いズボンのポケットからプラスチック製のラムネ瓶を取り出した。蓋をカポッと外して勢いよく左手に振り下ろしたらそのまま大きく開いた口へと運ぶ。一連の様子を眺めていたこちらに気付くと、まだ眠そうな目で「ん」とだけ言ってわたしの右手を掴み、駄菓子のラムネ瓶を振った。子どもみたいな体温がゆっくりと伝わる。右手を見ると小さなラムネが3、4粒。

「小腹がすいたときに良いんだって」
目が冴えたのかにっこりと擬態語が付きそうなくらいの笑顔で彼はラムネをボリボリ嚙み砕きながらどうでもいい豆知識を教えてくれた。
あとさ、お腹なるタイミング一緒だったね。って余計な一言も添えて。

ああ、感じる温度がこんなにもわたしに馴染むのに、映画を観にいって誰も笑わないタイミングで二人だけ笑いあえるだろうに、きみとならもっと沢山のことを話せて沢山のことをわかちあえると確信しているのに。なんできみは彼女がいるんだろう。いっそのこときみときょうだいならよかったよ。

 

 

 

髙木雄也くん

スーパーカー - creamsoda


[PV] SUPERCAR - Cream Soda

 

ツンと怖そうでいかにも近寄りがたいオーラを出している髙木くんは見かけによらずで話したら面白い。たぶんちょっと馬鹿なんだろう、その場の思いつきのフィクション話を「え!マジ?すげぇ!」とオーバーすぎるくらいのリアクションをくれる。タイ焼きって元々タイヤ焼きって名前だったらしいよ、ほんとかどうかわからないけど思いついたことを適当に話すとどれもすげぇって驚いてくれるそのリアクションが楽しくて仕方ない。いつか空って落ちてくるらしいよ、屋上で空 を見ながら話してみたらいつものリアクションが返ってこない。

「それやばいじゃん、いやかなり深刻だよね」

真面目か、と心の中でツッコミを入れてしまった。でもなんか可愛いと思ってしまった。不覚。どうでもいいことだけじゃなくていつかは本当のこと話さなきゃね。 

 

 

 

伊野尾慧くん

スネオヘアー - ワルツ


Suneohair - Waltz

 

「ごめん、寝てた。」

途中から静かだなとは思っていたけどやっぱり寝ていた。伊野尾くんは別に頭が悪い訳じゃないのに自由参加の夏期講習に割と出てきている。いつも眠そうで、遅くまで勉強しているのかと思えば「これがデフォルトなの」と一言。

もうすぐ夏終わっちゃうね、何かした?って聞くと

「あー何もしてねえ、あ、でも森に探検しに 行った!熊もいた。なんかね貝殻のイヤリング持ってた。そんでね」

またテキトーな話をしだす。でもこれが聞いてて面白いからそのまま流す。

「そんでね、♩あるーひんけつ もりのかんちょー」

懐かしくない?と肩を上下に揺らしながらゲラゲラ笑って歌い出した。呆れて溜息をつき、帰る用意をしだした瞬間夕立。

「俺傘持ってるよ、入ってく?」 

いいよ夕立だしすぐ止むから走って帰るよと断りをいれたら、細い手でぐいっと腕を掴まれて「ダメ」って。綺麗な目で強く見つめられたら恥ずかしくなって後ずさりしたけどすぐ

「服透けちゃうよ〜えへへ」と馬鹿っぽく笑うから足の脛をひと蹴り。ほんと馬鹿。

 

 

 

八乙女光くん

Shiggy Jr. - サマータイムラブ


Shiggy Jr. / サマータイムラブ MUSIC VIDEO

 

同じサークルの八乙女先輩はさっきからイヤホンしてひたすらベースの練習。ベンベンベンベン、みんな個人スタジオに入っちゃって暇なわたしはかまってちゃんで、何の曲耳コピしてるんですか?って二回声かけたけどまったく気付いてくれない。

向かいで週刊少年誌をパットに見立ててパラディドルの練習をしてたらようやく存在に気付いてくれたのか、そのリズムに合わせてかっこよくチョッパーで乗ってくる。長くて細くてごつごつしている指。ぼーっと先輩の手元を見ているとリズムが狂ってしまった。

「あーあ、せっかくセッションできてたのに」

にひひと笑いながら先輩はイヤホンを外してくれた。何の曲練習してるんですか?三度目の質問

「これね、すんげぇベースかっこいいのよ」

R側のイヤホンをわたしに渡しながらL側のイヤホンを自分の耳につける。初めて聴くけどなんか夏っぽくて好きな感じ。

「ね、いいっしょ!」と言う顔がとても近くてドキドキした。

 

 

 

薮宏太くん

フジファブリック - パッション・フルーツ


フジファブリック - パッション・フルーツ

 

この国の帝王こと薮さまは毎月の朝の儀でしかお目にかかることができないとても高貴なお方。クールな表情でスタイルも良くこの国に生まれたことを感謝せざるおえない。あんな潤んだ瞳と目が合えばたちまち身体がゼリー状になって溶けてしまうんじゃないだろうか、いつか近くでお目にかかれることができればと溜息まじりに暇な時はそればっかり考えている。

そんなクールな帝王が珍しく今朝は口をむずむずさせていた。浮き足立ってソワソワして、それだけでも少し可愛らしかったのに、待ってましたとばかりに一言、「姪っ子が誕生した」と報告なされた際は目も口も半円を描いたとびっきりの笑顔で、じっとりと暑い夏の日に国の女性陣は次々と鉄板の上のバターみたいに溶けてしまった。

って夢を見たんだけどどうかな?と尋ねると、「ふ〜ん」とだけ答えてそっぽ向く。冷たーい、薮くんの背中に言葉をかけると

「言葉は選びたまえ」

えっへんとした顔で棒読みがつづく、

「あー、喉が渇いたな」

役に入ったかと思えば早速ご命令。はいはいとポカリを差し出すと

「よし、褒美をやろう」

夢で見たあの笑顔でわたしの頭をポンと叩いた。

 

 

 

あれ???最後だけ途中インド映画になってしまった。おかしい‥‥、いや全編頭がいってしまってるのだけど。

ここ最近有岡くんのサブカルロキノンへの絶妙なアタックが堪らなくてついつい書いてみました。

 

本当は全部夏の曲にしたかったけど、Youtubeにあがってなかったりして断念したのも幾つか‥‥。本当は伊野尾くんはPeridotsの9月のソーダで考えてました。(名曲)ワルツは春のイメージだからね。

 

 

 

あ〜こんな世界に生きたかった‥‥

 

 

おまけ

 伊野尾慧くん

きのこ帝国 - 東京


きのこ帝国 - 東京 (MV)

 

一年遅れて追っかけて東京に出てきたけど、何もかもが今までと違うくて、こっちにきたときには伊野尾くんは更にかっこよくなっていた。

彼が仕事の日中はわたしの仕事が決まるまでぼーっとひとりで過ごさなければいけない時間、とても退屈。

テーブルの上のぬるくなった麦茶、ウォールステッカーなんか貼っちゃって妙に洒落たインテリア、掃除の行き届きすぎているこの空間はわたしの知らない一年間を知っていて見下されているようで苦しい。

馬鹿みたいに好きなのに気持ちだけで行動してしまって彼を困らせてるんじゃないかって不安になる。この部屋のどの物よりもいらないものなんじゃない、壁がそう話かけてくる。潰されてしまいそう。この暇な時間、時計の針を巻き戻してわたしの知らない空白の一年前にタイムスリップできればいいのに。